「見た目」の価値

「見た目」の価値

人が食べ物を「おいしい」と思うのにもちろん一番大切なのは味ですが、次に重要なのが「見た目」であることを意識している人は、実はあまりいないのではないでしょうか。

よく料理をする人ならともかく、食べる専門の人は、見た目をあまり気にしないものです。例えば、初めて食べる料理を前にして「食べたい」と思うかどうかは、その料理に使われている材料や調理方法、見た目で判断するでしょう。

最近はクチコミサイトやレシピサイトなどもあるので、そこの情報を頼りに食べたいかどうか、おいしそうかどうかを判断する人も多いはずです。
そこに説明のテキストだけでなく、料理の写真が載っていると、より判断がしやすくなるでしょう。

人は「味」を判断する前に、まず視覚からの情報に頼るのです。それをもっとも意識して作られているのが、現在人気の専門店などで提供されている人気スイーツです。

パンケーキやパフェなど、SNSなどで話題の様々なスイーツがありますが、そのどれもが見た目にこだわり、見る人を楽しませるような出来栄えを意識しています。「インスタ映え」という言葉が流行りだしたのは、フォトジェニックなスイーツが話題になったのとほぼ同時期です。パンケーキなどは、もともと家庭でも手軽に楽しむことができるスイーツですが、それでも多くの人が専門店へわざわざ足を運ぶのは、おいしいだけでなく、その美しく、華やかな見た目が重要なのです。

おそらく、お店のファン、リピーター以外の人は、サイトに載っているメニューや、SNSで話題を集めてている写真などを見て、「おいしそう、自分も食べてみたい」と考えて専門店へ足を運んだのではないでしょうか。そして、実際のメニューを見て、もっともおいしそうな一品を選んだでしょう。
店がどんなに味や製法にこだわって作っていても、実際にお客さんに食べてもらうまでは評価してもらうことはできません。

現在、たくさんの人に関心を持ってもらうには、まず見た目が美しいということが必要不可欠なのです。そのため、美しい盛り付けに力を注いでいる店も多いでしょう。しかしそこには、「食べてもらえれば、必ず満足してもらえる」という自信も込められているはずです。

あなたが普段「おいしそう、食べてみたい」と眺めているメニューや写真には、「多くの人に食べたいと思わせたい」という、店側の情熱、強い意思が反映されているのです。

華やかで、かわいくて、美しいスイーツは、これからも人々の心を魅了するでしょう。